米山由夏
1999年静岡県生まれ。2023年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業。2025年東京藝術大学大学院油画技法・材料研究室 修了。
実際に見た風景や日常の瞬間を図形的に捉え、抽象と具象を行き来する感覚を与えながら赤い油彩で描いている。被覆力の高い赤で描かれた重厚感あるグラデーションの空間と、支持体の白をそのまま残した抽象性も含む形による画面構成は、キャンバス側面にまで意識が続いている。地と図の関係の曖昧さやオブジェクトの素材にも興味を寄せながら、独自の感覚で情報を取捨選択した空間を絵画に置き換えている。