
タカラスタンダード×ヤノベケンジ
システムキッチン等の住宅設備や建築資材にホーローを用いた製品の
パイオニアであるタカラスタンダードは、2022年「ホーロー×アートプロジェクト」を発足。OAD2026では日本を代表する現代美術家のヤノベケンジと共同で制作したホーロー看板やバスユニットに加えヤノベの代表作である《SHIP’S CAT》シリーズの種々の作品で両者の世界を表現する。
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タカラスタンダード×ヤノベケンジ
Living with SHIP'S CAT
100年後を見据えた、ホーローと現代美術の邂逅
傷や衝撃に強く、時を経てもなお色褪せない。鋼板の強さとガラス質の美しさを併せ持つ“高品位ホーロー”を極めるタカラスタンダードが、2022年より始動させたのが“ホーローアートプロジェクト”だ。ホーロー素材の新たな可能性を追求し、アーティストと共に未知なる表現に挑むこの取り組みは、今や“Osaka Art & Design”を象徴するプログラムのひとつとなっている。
3度目の展示となる今年度パートナーとなるのは、現代美術家のヤノベケンジだ。かねてより創作素材としてのホーローに注目していたヤノベは、2024年に同社と初の共同プロダクト《SHIP’S CAT (Mirror)》を制作。その情熱は加速し、2025年には大阪・北加賀屋のアートイベントにて、かつての造船の街を彩る“ホーロー看板”として結実した。今回この看板たちが北加賀屋の街を飛び出し、人々をアートの世界へと導く指針として、Osaka Art & Designの舞台へと降り立つ。
ヤノベが挑む新たな表現と、タカラ独自の精緻な技術
本作において、ヤノベが新たな手法として取り入れたのは、近年目覚ましい進化を続ける“AI”だ。昭和の面影が残る北加賀屋の風景に馴染むよう、あえて《SHIP’S CAT》本来のリアルなタッチを、AIを駆使してノスタルジックなレトロ調へと変化させた。この柔軟な発想と実行力こそ、ヤノベが現代美術の最前線を走り続ける理由のひとつと言えるだろう。
ヤノベの繊細な色使いを叶えるのが、タカラスタンダード独自のホーロー加飾技術だ。通常、製品の劣化を防ぐことを至上命題とする同社がホーロー看板らしいレトロ感を表現するために、一部のホーロー看板には、あえて昔ながらの”サビ”をデザインとして精緻に描き込んだ。100年後も変わらぬ美しさを保つホーローでありながら、数十年を経てきたかのような独特の風合いを持つ——このパラドックスも、本作品の見所である。

左から|タカラスタンダード×ヤノベケンジ《SHIP’S CAT(HORO)ーSHIP’S CAT(Speeder)ー》、《SHIP’S CAT(HORO)ーBIG CAT BANGー》、《SHIP’S CAT(HORO)ーLUCA THE LANDINGー》
「暮らしにアートを」——日常を守護するシンボル
「暮らしの中にアートを取り入れて、身近に感じてほしい」という両者の想いから、本展では特別にホーロー看板の販売も行われる。A2サイズの看板はエディション作品として限定15点、A6サイズの手頃なミニチュア版も限定20点で発売予定と、ファン垂涎のコレクションだ。
人々の相棒となり、旅をしながら福を運ぶ《SHIP’S CAT》。ここに描かれているのは、近年ヤノベが展開する夢のような実話の物語だ。ホーローの“キャンバス”を通じてワクワクする気持ちを暮らしの中に届け、美しい状態でアートを長く楽しんでもらう。この試みは、長年ホーローの潜在能力を信じ、品質と技術向上に努めてきた、タカラスタンダードの夢の証でもある。
SHIP’S CATが誘う、重層的なインスタレーション
Osaka Art & Designの期間中、髙島屋大阪店6階では、さらにアートな世界への没入感を味わえる作品が展開される。「Living with SHIP’S CAT」をテーマに、“タカラスタンダードのショールーム的な空間”と“ヤノベ流の日常空間”が共存する構成だ。
タカラスタンダードのブランドの象徴であるシステムバスを、鋳物ホーローバスタブと、ヤノベが自邸のために描きおろした《SHIP’S CAT》イラストのバスパネルという一点物で表現。さらに、《SHIP’S CAT》のホーロー看板全種がずらりと並び、来場者を迎える。また、この設えにあわせて彫刻作品の数々も特別展示される予定だという。それぞれに個性あふれる《SHIP’S CAT》が集うリビングワールドを体感できる。
暮らしを豊かにする機能美と、想像力を掻き立てる独創的なアートの融合。五感を揺さぶる新時代のクリエイティブシーンを、ぜひその目で確かめていただきたい。
Osaka Art & Designの期間中、「中之島美術館」では7月20日(月・祝)まで『驚異の部屋の私たち、消滅せよ。- 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ - 』を開催。さらに「阪急うめだ本店」9階 阪急うめだギャラリーでは5月6日(水・振替休日)~11日(月)の期間において、『ヤノベケンジ 驚異の部屋 - アネックス -』を楽しめる。大阪の街を巡りながら、さらなるヤノベケンジの魅力に圧倒されることだろう。
トップ画像:タカラスタンダード×ヤノベケンジ《SHIP’S CAT(HORO)ーSHIP’S CAT SAUNAー》

タカラスタンダード×ヤノベケンジ
システムキッチン等の住宅設備や建築資材にホーローを用いた製品の
パイオニアであるタカラスタンダードは、2022年「ホーロー×アートプロジェクト」を発足。OAD2026では日本を代表する現代美術家のヤノベケンジと共同で制作したホーロー看板やバスユニットに加えヤノベの代表作である《SHIP’S CAT》シリーズの種々の作品で両者の世界を表現する。

髙島屋大阪店
大阪・ミナミを代表する老舗デパート。南海電車や大阪メトロ御堂筋線のなんば駅に直結。レディースファッションやコスメ、雑貨などが充実。
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大阪市中央区難波5-1-5