阪急うめだ本店などを舞台に展開するプロジェクト、NON NATURE。
そのひとつとなる本作では、コンコース空間が、平⼦雄⼀⽒の⼿によってひとつの⼤きなキャンバスへと変貌します。本企画は、国内外で活躍する現代美術作家・平⼦雄⼀⽒が「モノクロームのドローイング」のみで空間を構築する意欲的な試みです。
ダークブラウンを基調としたドローイングが、天井のバナーからウィンドー、そして床⾯へとダイナミックに拡張していきます。その圧倒的なモノクロームの⾵景から、平⼦雄⼀⽒の代名詞ともいえる「植物と⼈間の関係性」を問う作品群が⽴ち現れます。 国際的な評価を集めるアーティストが未知の表現へと踏み出した、貴重なインスタレーションを発信する企画です。
Artist Message
NON NATURE
都市には⾃然のようなもの、もしくは⾃然の環境を模したものが多く存在します。そもそも、どの状態を⾃然と定義するのかを確定することは困難ですが、都市に存在するそれらのほとんどは、⼈の⼿が関わった⼈⼯物と⾔えます。私たちの多くは、利便性を求め都市で⽣活し⽣産活動を⾏いますが、同時に精神のどこかでは⾃然を求めているのではないでしょうか。⾃然とは未知のものであり、⼈がコントロール出来ない存在、意思の疎通が不可能なもの。それらに癒しや、景観美を求める⾏動はとても⼈間らしいと思います。私が今回のプロジェクトで出現させる作品は、⾃然の断⽚のようなもの、⼈間らしさを象徴するものでもあり、その2つが混ざり合ったようなものでもあります。⼤都会⼤阪の中⼼、⼈間が作り出した世界屈指の構造の中⼼に⾃⾝の作品を登場させることによって、鑑賞される⽅が⾃然を感じるのか、「⾮」⾃然を感じるのか、楽しみです。
LAMPENFLORA「照明植生」
⾃然光が当たることのないコンコースですが、⼈⼯的な場所でも⼒強く繁栄する植物を意識して空間を構成しました。⼈が居るからこそ、作りあげることのできる植⽣のようなものを体験してもらえればと思います。
平子雄一